NAHAマラソン 2007

12月2日、日曜日。

8時50分。
スタート地点で、名古屋から来た“なごやのカープさん”を見つけ列に加わります。
後ろには、台湾から来た3人のランナーが。
言葉を交わし、ささやかな国際交流タイム。気持ちがほぐれます。

9時00分。
2万3千人のランナーと一斉にスタート。

5キロ付近。
坂を駆け下りると、「アミノバリュー」のノボリが目に入りました。
そこには、アミノ千葉の応援メンバーと一緒に沿道に立つ上の子供の姿が。
子供は、デジカメのシャッターを懸命に切りつづけています。

そういえば、フルマラソンで子供に応援してもらうのは初めて。
うれしい、実にうれしいものです。
こうなったら、子供にカッコいいところを見せなくちゃ。
こんなことを考えていたら、ペースが上がってしまいました。
キロ4分45秒。スピードを抑えて、抑えて・・・。

“なごやのカープさん”と離れ、キロ5分前後で走りつづけます。
ところで、今日の私は調子がいいのだろうか?ふと、自問自答をしてみると、
スタート前、ストレッチやアップを全くやらなかったことに気づきました。
時間ギリギリで物事に取りかかるのはよくないですね。
大切なことが、頭からスッポリと抜け落ちてしまいます。
村上春樹氏のエッセイの一節を反芻しながら、足を前へ進めます。

20キロ付近。
サトウキビ畑が続く道沿いも、地元の応援が絶えません。
公式の給水ポイントがどこにあるのか分からないくらい、
私設のサービスエイドが乱立しているんですね。
塩、黒砂糖、かちわり氷、レモンのスライス。
沿道の皆さんのご厚意を遠慮なく受け、走りつづけます。

  ―――「お母さん、レースに出ていいよ。」

  7時30分。
  滞在先のホテルで、上の子供が私にこう伝えました。

  NAHAマラソン出場のため、家族で訪れた那覇3日目のこと、
  上の子供が明け方から発熱。
  薬で熱は一旦下がったとはいえ、風邪の急性期です。
  旅行先での不安もあるはずなのに、沿道での応援を強く希望しました。

  金曜の夜遅くに連絡があり、土曜に那覇入りするはずの夫が予定変更に。
  レース中の子供たちの世話を頼む人がいなくなるという、大ピンチ!!
  下の子供は、急きょ地元の保育サービスを利用することになりましたが、
  上の子供の発熱は想定外。レースの出場をほとんどあきらめかけていました。

  トラブルが重なり、レースに出場できること自体がまさにミラクル!
  今までで、これほど走れる喜びを感じたことはありません。
  せっかくのチャンスだもの、最後まで楽しんで走らなくては。

  それにしても、沖縄の空は何て濃い青色なのでしょう。空はまるで夏そのもの。
  照りつける太陽は、私に「ここは南国なんだぞ、分かったか!」と主張しているよう。
  こんなに気温の高いフルマラソンは初めて。なかなかの難敵です。

中間地点。
平和記念公園では、大勢の高校生ボランティアが迎えてくれました。
声援に応えて笑いながら手を振ったら、女子高生から「かわいい~」と黄色い声が。
おいおい、年上にそのコトバはないだろう・・・。苦笑しながらも元気をもらいました。
前日にコースの下見をした時も、高校生が黙々と道路の清掃活動をしていたっけ。
沖縄のホスピタリティに対する意識の高さに驚かされました。

25キロ地点。
ひめゆりの塔を通過します。ここは、レースの前日に立ち寄った場所。
沖縄の戦時中の事実を学ぶ資料館は、子供にとって衝撃が強かったよう。
大きくなったら、再び訪れることになりそうです。

30キロ手前。
前日、子供たちと足を運んだ名城ビーチが眼下に広がります。
真っ白な砂を裸足で走り回り、そして貝拾い。
砂浜で遊んだことを思い出したら、気持ちがスッと軽くなりました。
繰り返し続くアップダウン。でも、足はまだ前に出るようです。

35キロ地点。再び「アミノバリュー」のノボリ発見!仲間からのエールは、最高の喜びです。
上の子供は、変わらずカメラを構えています。
「いっぱい写真撮ったよー!」
がんばって待っていてくれたんだ。ありがとう、私もがんばるからねー!
足取りも軽やかに(軽やかなフリをして)手を振り、駆け抜けていきます。

40キロ地点。
右へ大きく曲がる太い上り坂。レース終盤にこの斜度は足に辛く
気がつくとキロ5分半ペースに落ちていました。
ここまで来たら、もうタイムは気にしない、気にしない。
最後の2キロは、たっぷりとレースを楽しむことに決めました。

ゴール手前。
ボランティアの高校生が、道の両脇で1メートルおきにロープを持って並んでいます。
ダダダダダ・・・と何十人もの高校生と連続ハイタッチ。素晴らしい花道を抜け、ゴールへ。

ゴール!!
タイムは、3時間32分38秒。自己ベストを2秒(だけ)更新!
起伏と暑さが厳しいコースだったので、ささやかな自信になりました。

―――「お母さん、レースに出ていいよっていったのは正解だった?」

応援から戻ってきた上の子供が、ポツリとつぶやきました。
大正解に決まってるじゃん、ホントありがとー!!
私はありったけの力をこめて、子供の頭をグリグリグリ・・・。

NAHAは身体も心も満たしてくれる、ドラマチックなレースとなりました。
子供を預かってくれた仲間、さわっちさん、ワクさん、リエさんありがとうございました!
「沖縄の旅」に終始ご一緒くださったmakikoさん、お世話になりました!
そして、背中を押してくれた子供たちに感謝です。

最後に・・・
下の子供は、地元の保育サービスにすっかり馴染み楽しんだとのこと。
お迎えに行ったらご機嫌で遊んでいました。たくましい!さすが私の子供です。
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by sa-ya-sa-ya | 2007-12-07 21:36 | レース報告
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