週末は、子供たちのピアノの発表会でした。
発表会用の曲を渡されたのは6月。 上の子供には、先生の期待もあり、実力の110%の曲をいただきました。 曲は「Galopp」というタイトルで、馬が軽快に、そして踊るように歩を進めるイメージです。 下の子供には、4歳の子供にちょうどいい位の曲を二つ。 「1から5の指」までで収まる可愛らしい小曲です。 練習を始めて2ヶ月が経ち、夏本番を迎えた7月末日・・・ 上の子供がまさかの骨折!! 草野球で右手小指に2箇所ヒビが入ってしまいました。 指を固定しているので、当然ピアノどころではありません。 しばらくの間、左手だけの練習が続きました。 8月下旬。 指の怪我が全快し、野球もピアノも解禁! この頃から、子供たちは毎日ピアノに向かうようになりました。 上の子供にとって、ピアノは「指の運動」。 ゲイジュツ的センスというよりも、曲のパターンを頭に入れ あとは、黙々と指を動かしていく・・・という弾き方です。 きっと、この子にとっては野球の練習もピアノの練習も同じ感覚なのでしょうか。 一方、下の子供は実に感覚的。イメージを小さな手で懸命に表現しようとします。 指の力がない分、身体全部をつかって鍵盤にエネルギーを注ぎます。 この対照的な二人には、連弾の曲が2つありました。 練習のやり取りは、まるでケンカのよう。 発表会の直前まで、ほとんど息の合うことはありませんでした。 そして、9月30日。本番当日。 まずは、下の子供の出番。 舞台度胸があり、ステージの定位置まで行き堂々たるお辞儀。 でも、鍵盤の位置が分からず始めは先生の助けを借りましたが その後、2曲を一気に弾きあげました。タッチもしっかりしています。 上の子供は、舞台の袖で緊張いっぱい。 舞台でのお辞儀もままならないまま、ピアノに向かいます。 曲は最速スピードでスタート。走り出したら、もう誰も止められません。 突っ走ったまま、主題~展開と曲を進めます。 まるで、前半にランナーズハイになって飛ばすマラソンランナーのごとく。 それでも、最後まで弾ききり、フィナーレ!よく頑張りました。 最後は、兄妹の連弾です。緊張からか、舞台の袖で兄の手を握って離さない妹。 その手をつないだまま、二人で舞台へ向かいました。 「ちょうちょう」「10人のインディアン」の2曲とも、今までで最高の出来! 曲の流れを止めずに最後まで弾けたのは、今回が初めてでした。 演奏を終えて、舞台の袖に戻ってきた子供たちの顔には 安堵感と充実感がいっぱいに広がっていました。 Good Job, KIDS! 上の子供の感想。「野球の試合の方が緊張しないかも。」 下の子供の感想。「楽しかった~!」 発表の場があるって、シアワセなことなのでしょうね。 子供たちは、それぞれのカベを乗り越えて、ひと回り成長を遂げたようです。
by sa-ya-sa-ya
| 2007-09-30 23:18
| 日常のできごと
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