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2008 フロストバイトロードレース ~私の場合~

2008年、初めてのハーフマラソン。

娘の走りに触発されスタート地点へ向かいます。
次は私の番、目標は1時間40分切り。
気管支炎が治りきらないカラダ、果たして大丈夫だろうか…?

始めの2~3キロは、大混雑でスピードが出ずキロ5キロペース。
進むにつれ人がまばらになり、キロ4分半になるまで足を速めます。
思っていたより身体が軽く、調子は悪くないよう。

延々と続く滑走路脇の道路を走っている時、
読み終えたばかりの沢木耕太郎「凍」の内容が頭をかすめました。

最強のクライマー山野井夫妻が挑んだヒマラヤの高峰・ギャチュンカンの岩壁。
壮絶な登攀記録を読むだけで手に汗を握る、
その一瞬一瞬の緊張感が伝わってくるようでした。

単純に比べること自体が間違っているのかもしれませんが、
自分のペースで決められたコースを走るマラソンは、
何て安全なスポーツなのだろう。
今の自分の走りが、まるでスローモーションのように感じました。

いつも山を見ると登りたいという欲求に掻き立てられる山野井夫妻。
日常生活の無駄な部分を極限まで削ぎ落とし、
エネルギーもお金も登山だけに集中投下させるライフスタイル。
私はそこまで趣味にエネルギーを傾けられませんが、
ライフワークにかける情熱など、共感できるところが数多くありました。

ゴールタイムは、1時間37分。

最後の数キロは、気管支炎で浅くなった呼吸も気にならず、
足の疲れも忘れ黙々と走りに徹していました。

次のレースは、東京マラソン。
当日まで体調を崩さないこと、
そして、当日の晴天を祈るばかりです。

ギャチュンカンの絶壁に比べれば、42キロはたやすい。
by sa-ya-sa-ya | 2008-01-30 23:38 | レース報告
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